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2017 .09.23
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cellofan
ソフト名:Cellofan
開発元:Soundkeys
対応環境:Win(VST)
フリーウェア

チェロの音色一種類のみに特化されたシンプルなVSTi。


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ソフト名:Venom VB-303
開発元:http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?p=4182229
対応環境:Win(VST)
フリーウェア

今から15年程前の90年代半ば、ドイツのHARDFLOORや日本の電気グルーヴ等の作品の影響で、ROLANDのTB-303というシーケンサー内蔵ベース用アナログシンセのサウンドが流行した事があった。TB-303は当時もう生産中止品で、元々不人気機種だった事もあり中古に異様なプレミアが付く事態となり、その市場を狙って様々なメーカーがTB-303に似たサウンドを出せるという触れ込みのシンセをこぞってリリースした(今でもお馴染みのNovationもBass Stationを発売)。

TB-303の独特のサウンドは、音源方式の他にシーケンサーに起因する所も大きかったので、結局一番リアルな303サウンドを再現できたのは、REASON でお馴染みのPropellerheadが出したRB-338というソフトだったというオチもついた。

その独特なサウンドをかなり上手く再現し、なおかつ実機以上の機能拡張も果たしているのが「Venom VB-303」というWindows用VSTi。まずは、簡単なデモを作ったのでお聴き頂きたい。



オリジナルのTB-303のサウンドをご存知の方は、かなりニュアンスが再現されているのがおわかり頂けると思う。Venom VB-303は実機のTB-303とほぼ同じ仕様のシーケンサーを内蔵しており、普通のシーケンサーでは難しいスライドの効果もしっかりと再現が可能だ。実機(1982年発売)そのままという事は打ち込みの面倒さもしっかり引き継いでしまっているが、MIDI鍵盤にパターンをアサインして切り替えてプレイできるなどパフォーマンスに便利な機能も装備されている。

音源は実機同様のノコギリ波orパルス波択一のオシレータを備えているが、実機が1オシレータなのに対しVenom VB-303は2オシレータ仕様となっており、ディチューンさせて厚みのある音を出す事も可能となっている。

また、実機はフィルターのスロープが18dB/octと少し珍しいスロープになっているが、Venom VB-303ではそれに加え24及び32dB/octのフィルターも備え、サウンドの幅が広がっている。

このプラグインは、お馴染みのデータベースサイトKVRのフォーラムを中心として開発されている模様。サウンドは非常に良いのだが、GUIが全体的に小さすぎて操作感があまり良くない。また、波形切り替えなどのスイッチは、ドラッグ操作の判定に現時点(Beta版)でバグがあり、何度かドラッグして上手い部分にあたらないとパラメータが変わらないなどの不具合がある。これらは正式版での改良を望みたい。

リバイバルブームから約15年、TB-303実機の発売からは約30年が経過し、そろそろこのサウンドもまた一回りして「新鮮なネタ」として使える時期が来たと思う。サウンドの素晴らしさは303クローン系ソフトの中でもトップクラスなので、是非使い込んで2010年代の303サウンドを創り上げて頂きたい!



  日本における電子機器を使用した音楽の、終戦直後からデジタル時代初期までの歴史を、数々の史料と重要人物への取材で綴った超ド級ボリュームのルポタージュ。追記・改定の行われた現版の刊行(2001年)からも既に10年近くが経つが、いまだに内容、情報量共にトップクラスの充実度を誇っている。

  本書の特徴は、現代音楽の一環としての電子音楽から、YMOやテクノ御三家(P-MODEL、ヒカシュー、プラスチックス)といったポップスまでカテゴリに囚われずに扱いながら、それらが時代の潮流として直接的・間接的に関わり合いながら進化して行く様が感じられる所だ。読んでいると、電子音に魅せられた表現者達の40年近くに渡る群像劇を観ている気分になって来る。

  物語(あえてこう呼ぼう)のキーポイントとなっているのが「NHK」と「大阪(1970)、つくば(1985)の二度の万博」、そしてエレクトロニクスとポピュラー音楽の沿革だ。大まかにその流れを追ってみよう。

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1955年、現代音楽の制作を目的にNHKに国内初の電子音楽スタジオが作られる。そのNHKで番組用の音楽(有名な「きょうの料理」のテーマ等)を多数手がけていた冨田勲は、大阪万博(パビリオン演出に電子音も多数使用)の仕事先で、Moogシンセを使ったアルバム「スイッチド・オン・バッハ」と出会い、その後様々な騒動の末、ビルボード1位を獲得したアルバム「月の光」を完成させる。

冨田のアシスタントだった松武秀樹は、その後細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏が結成したYMOにマニピュレーターとして関わり、一大テクノポップブームを巻き起こす。ブームの中で平沢進率いるP-MODELを始めとする新世代のグループが数多く台頭。その中で、最新のデジタル楽器フェアライトCMIをいち早く導入したグループTPOのメンバーだった安西史孝は、音声合成なども駆使しながらつくば科学万博のテーマを手掛ける。そして電子楽器は、MIDIやパソコンを中核としたデジタルの時代へ…
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…と、限りなくざっくりと要約してみたが、これでも内容の1/100もなぞれていない。もちろんストーリー中には国内外のシンセの名機がどっさりと登場するし、関連するレコード等も多数紹介されている(本書刊行後、CDで再発されたものも多い)。

そしてもう一つ、本書には付録としてCDが付いており、これがまた非常に貴重な内容となっている。P-MODELの代表曲の一つ「美術館であった人だろ」などポピュラーなものから、様々なアーティストの未発表音源まで非常に多彩なラインナップとなっている。単体CDアルバムとして3,000円位で売っていても迷わず欲しくなる程の内容だ。

この原稿を描いているのは2010年。本書で扱われている最後の時代から既に20年以上が経過した。その後のデジタルシンセ最盛期、シンセやエフェクターのソフト化の流れ、そしてVOCALOID等バーチャルボーカルの登場と、本書を上巻とすれば「下巻」が書けそうな位時代は激しく変化して来た。是非、デジタル時代を辿った本書のような作品を読みたいと思うと同時に、僭越ながら電子楽器に関する文章を書いているもののはしくれとして、自分がそれを書いてみたいという野望もコッソリ抱いていたりするのであった。
曲の試聴はこちら。
井上陽水「リバーサイドホテル」アルバム「LION&PELICAN」収録
井上陽水「Summer」アルバム「招待状のないショー」収録

片や、1988年のドラマ「ニューヨーク恋物語」の主題歌としてリバイバルヒットした、陽水の代表曲の一つ。片や、陽水が吉田拓郎、泉谷しげる、小室等らと共に1975年に設立したフォーライフ・レコードから最初にリリースしたアルバム中の、比較的マイナーな1曲。

この2曲に共通しているのが、コルグの原始的なリズムボックス(ドンカマチック系)のパターンを下敷きに楽曲が組み立てられている点だ。

陽水使用のものと同機ではないと思われるが、同シリーズのリズムボックスはこのような代物。


ディスカバリーファームのヒストリー・オブ・コルグ というサンプリングCDには、ドンカマチックのプリセットとして「リバーサイドホテル」に使われているのと同じパターンが収録されている。その記載が正しければ、曲に使われたのは60年代後期〜70年代初期の、ドンカマチックの名が冠された比較的古いモデルと推察できる。

このドンカマチックというリズムボックスだが、オルガン演奏や酒場のギター流しのリズム伴奏として結構広く使われていたとの事。内部は完全なアナログ回路で、本格的なシンセの登場以前から存在していたようだ。かのテクノの神様KRAFTWERKは、おそらくコルグ製ではないが同種のリズムボックスを分解&改造して、スティックで演奏できる電子ドラムを自作したそうだ(出典:クラフトワーク ロボット時代)。

故・忌野清志郎が生前、エッセイで陽水と一緒に曲作りをした時のエピソード(1990年代初頭)として「曲作り用のマンションの部屋まで持っているのに、古臭いリズムボックを使っていた」といった事を書いていたと記憶している。この記述から、1975年リリースの「Summer」で使われていたリズムボックスは、少なくとも90年代まで現役であった可能性が高い。

同エッセイ中で忌野は陽水の発言として「僕は曲作りの時リズムから入らなきゃダメなんだよ」と語っていたと書いているので、長年デモ作成のツールとして愛用していたのだろう。

それを裏付けるように「Summer」は作詞作曲に加え編曲まで陽水自身とクレジットされており、完成版もデモテープ的な雰囲気を色濃く残している。収録アルバムの「招待状のないショー」全体が、小規模なスタジオで宅録にも通づる空気感を残しながら作られた作品なので、特にデモと本番という意識が無く重ねられたテイクが基になっているのかもしれない。

ドンカマチック系リズムボックスのパターンはラテン系のものが多く、実際「Summer」は南洋を想起させる雰囲気に仕上がっている。他の楽器でリズムを差し替えるより的確な選択と言えるだろう。小品ながら、リズムボックスの本質を捉えた名曲と言える。

一方「リバーサイドホテル」は、淡々と続く一定のリズムが、言い知れぬ背徳感や緊張感を醸し出し、異様な耽美性を湛えたトラックに仕上がっている。この曲もおそらくデモ段階からのリズムボックスを残したと思われるが、アレンジャーの星勝によりそこにダビングされたギミックの数々には筆舌に尽くせぬ程のセンスが感じられる。

筆者はまだあまり音楽的知識の無い中学生当時、曲中に現れては消える浮遊したサウンドはシンセによるものだと思っていた。だが、ある程度楽器の知識を得た後に再び分析すると、その大部分はギターの技巧的な演奏とエレピによるものだと気付いた。奏法、フレーズ、エフェクト、ミックス各々のさじ加減により、通常のギターサウンドからはなかなか連想できない工芸品的なサウンドが形成されていたのだ。

「リバーサイドホテル」というと、カラオケでよく歌われるシュールでちょっとエロい歌詞の曲、という認識が大勢だと思うが、スタジオワーク&アレンジの逸品として是非とも分析して頂きたい。聴き込む程に驚かされる要素に溢れているはずだ。

双方ともコルグ製リズムマシンのパターンをベースにした「Summer」と「リバーサイドホテル」という2曲。こうした観点で聴いてみると、またさらに何倍も違う味わいを得られるはずだ。

一般的な音楽レビューの場合、特にソロシンガーの作品などでは当然の事ながら歌、曲、詞が評論のメインターゲットとなる。もちろんアレンジやバックの演奏に言及される場合もあるが、サウンド&レコーディング・マガジンの記事などを除くとサウンドそのものに深く踏み込む例は稀と言えるだろう。

そこで、普段「サウンド」の観点からあまり語られる事の少ないアーティストや楽曲をピックアップし、時にはメインの歌そっちのけで(笑)サウンドを分析してみようというのがこの企画。私の好みと気まぐれで選ぶのでかなり対象が偏ると思うが、こういう試みもありかとご笑覧頂ければ幸いである。

筆者プロフィール
音楽・映像制作、原稿執筆、レクチャー等のお問い合わせ&ご依頼は、こちらのフォームからお寄せください。


大須賀 淳(おおすが じゅん)
1975年生 福島県出身

音楽・映像制作「株式会社スタジオねこやなぎ」代表取締役。音楽・映像コンテンツ作成、雑誌「DTMマガジン」他での記事執筆、After Effects等映像系ソフトの講師も行っています。

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