2025 .04.02
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2010 .03.23
昨日、Twitterでフォローさせて頂いてる方のつぶやきから、この動画を観た。
これはいわゆる録音した音声ではなく、MIDI音源の発音(つまり、機械による楽器音の生演奏)でボーカルを表現したもの。わかりやすいように、同じ原理でごく簡単なサンプルを作ってみた。
まずこれは、元ネタとなるWAVファイル(録音された音声)。
これを、上の動画同様MIDIファイルで表現したのがこちら。WindowsならMedia Player、MacならQuicktime Player、その他GM対応のMIDI音源を持っている人はそれでもOK。再生すると、音源が喋ります(クリップ防止のため音量低め)。
この原理をごく簡単に説明してみよう。我々が普段聴いている音は「基音」(いわゆる“ドレミ”の音程を感じる、基礎となる部分)と「倍音」(きつい音、こもった音などの“音色”を決めている部分)という成分で構成されている。
音のキャラクターを決める倍音が一切含まれていないのが正弦波(サイン波)というもので、馴染み深い所ではテレビの放送禁止発言にかぶせる「ピー」音がそれだと思って頂ければ良い。色々な音程の正弦波を重ねると、理論上はこの世に存在するどんな音でも再現が可能なのだ。
サンプルファイルの話に戻ると、ここでは元の音声を解析して、倍音の構成をMIDIデータの音程に変換している。それを、正弦波に近い音(ここではオカリナの音色を使用)で再生する事で声を再現している。
これは「生演奏」という所がミソで、例えば同じデータをピアノの音で演奏するとこのようになる。
グチャグチャではあるものの、かすかに声の名残も聴き取れるのではないだろうか。
この手法は、DTMをやっている人には大抵「スゴイ!」と思ってもらえるのだけど、それ以外の人にはイマイチ凄さを理解してもらえない。それはそうだろう。今やあたりまえにパソコンで歌声を合成できる時代なんだから。
普段からテクノロジーと表現を結びつけるネタを虎視眈々と探している身としては、これもなんとか面白い形にしたいんだけど、残念ながら実験以上の見世物にできるアイデアがまだ無い。海外の動画で、これと同じ事を自動演奏の生ピアノでやっているのがあったけど、今のところ万人受けしそうなのはそれぐらいかなあ。
非常に前置きが長かったが、技術的にスゴイものでも、それを娯楽の域に持っていくのはやはり大変だなあ、という事である。この「MIDI音声合成」ネタ、何か面白い使い方を思いついた方がいたら、自分で作って発表してからでも良いので是非教えてください。
これはいわゆる録音した音声ではなく、MIDI音源の発音(つまり、機械による楽器音の生演奏)でボーカルを表現したもの。わかりやすいように、同じ原理でごく簡単なサンプルを作ってみた。
まずこれは、元ネタとなるWAVファイル(録音された音声)。
これを、上の動画同様MIDIファイルで表現したのがこちら。WindowsならMedia Player、MacならQuicktime Player、その他GM対応のMIDI音源を持っている人はそれでもOK。再生すると、音源が喋ります(クリップ防止のため音量低め)。
この原理をごく簡単に説明してみよう。我々が普段聴いている音は「基音」(いわゆる“ドレミ”の音程を感じる、基礎となる部分)と「倍音」(きつい音、こもった音などの“音色”を決めている部分)という成分で構成されている。
音のキャラクターを決める倍音が一切含まれていないのが正弦波(サイン波)というもので、馴染み深い所ではテレビの放送禁止発言にかぶせる「ピー」音がそれだと思って頂ければ良い。色々な音程の正弦波を重ねると、理論上はこの世に存在するどんな音でも再現が可能なのだ。
サンプルファイルの話に戻ると、ここでは元の音声を解析して、倍音の構成をMIDIデータの音程に変換している。それを、正弦波に近い音(ここではオカリナの音色を使用)で再生する事で声を再現している。
これは「生演奏」という所がミソで、例えば同じデータをピアノの音で演奏するとこのようになる。
グチャグチャではあるものの、かすかに声の名残も聴き取れるのではないだろうか。
この手法は、DTMをやっている人には大抵「スゴイ!」と思ってもらえるのだけど、それ以外の人にはイマイチ凄さを理解してもらえない。それはそうだろう。今やあたりまえにパソコンで歌声を合成できる時代なんだから。
普段からテクノロジーと表現を結びつけるネタを虎視眈々と探している身としては、これもなんとか面白い形にしたいんだけど、残念ながら実験以上の見世物にできるアイデアがまだ無い。海外の動画で、これと同じ事を自動演奏の生ピアノでやっているのがあったけど、今のところ万人受けしそうなのはそれぐらいかなあ。
非常に前置きが長かったが、技術的にスゴイものでも、それを娯楽の域に持っていくのはやはり大変だなあ、という事である。この「MIDI音声合成」ネタ、何か面白い使い方を思いついた方がいたら、自分で作って発表してからでも良いので是非教えてください。
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