2025 .01.31
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2010 .04.23
色々頭をひねった末、一つの決心に至りました。USTREAMで、ヒミツを白日の元にさらけだします!
…いや、別に前科を告白するとか、産まれたままの一糸纏わぬ姿を披露するとかではなく、試みとして動画や音楽・効果音を作っている、普段の仕事中のデスクトップを配信してみようと思います。
もちろん他社様の関係する守秘義務のある案件やセキュリティ上問題のあるものは出さないけど、自社案件の「ねこ素」素材の作成の模様なんかは問題ないので、After Effectsでの映像作りや、Cubaseでの曲や音作りの模様なんかを、ちょくちょく公開して行こうと思います。
守秘義務系の情報などは隠しても、作業中のデスクトップは作り手にとって文字通り「メシのタネ」の宝庫。本来なら門外不出のヒミツですが、低画質ながらも流す事でこういった分野に興味を持ってもらったり、色々参考にして頂けたらと考えてます。
加えて、昨年2回開催した、フリーウェアを使ったDTMのセミナーイベント「大須賀淳のロシアンルーレット」のオンライン版も積極的にやって行こうと思います。とりあえず、数日中にテスト配信をやってみるつもり。
配信は不定期で、数日前〜場合によっては直前に、Twitterなどで告知させて頂こうと思います。ご興味のある方は、是非フォローしておいて頂けるとありがたいです。
さてさて、どうなることやら。
…いや、別に前科を告白するとか、産まれたままの一糸纏わぬ姿を披露するとかではなく、試みとして動画や音楽・効果音を作っている、普段の仕事中のデスクトップを配信してみようと思います。
もちろん他社様の関係する守秘義務のある案件やセキュリティ上問題のあるものは出さないけど、自社案件の「ねこ素」素材の作成の模様なんかは問題ないので、After Effectsでの映像作りや、Cubaseでの曲や音作りの模様なんかを、ちょくちょく公開して行こうと思います。
守秘義務系の情報などは隠しても、作業中のデスクトップは作り手にとって文字通り「メシのタネ」の宝庫。本来なら門外不出のヒミツですが、低画質ながらも流す事でこういった分野に興味を持ってもらったり、色々参考にして頂けたらと考えてます。
加えて、昨年2回開催した、フリーウェアを使ったDTMのセミナーイベント「大須賀淳のロシアンルーレット」のオンライン版も積極的にやって行こうと思います。とりあえず、数日中にテスト配信をやってみるつもり。
配信は不定期で、数日前〜場合によっては直前に、Twitterなどで告知させて頂こうと思います。ご興味のある方は、是非フォローしておいて頂けるとありがたいです。
さてさて、どうなることやら。
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2010 .04.23
昨年のUTAフェスでのデビュー以来、CD試聴以外の動画が無かったノビ〜トルズですが、この度某アニメテイストの動画が簡単に作れる動画素材集「アニ素 けいおん部イメージ」とのコラボとして、CD「ノビ〜ロード」収録の楽曲「ぼくたちのHardなまいにち」のフルコーラスPVをしました。
この素材を使えば、自分の演奏している動画をシンプルに貼り付けるだけでも、かなりの雰囲気を演出可能です。よろしければ是非素材の詳細もご覧ください。
最近「BONES」という海外ドラマにはまってカミさんとシーズン1から少しずつ観ている。すごく平たく説明すると、骨が専門の美人(だけどちょっと変)法人類学者が主人公のサスペンスで、毎回様々なシチュエーションで「骨」が話の柱となり、FBI捜査官の相棒と共に事件を解決して行くという話。
あとの詳細はWikipedia等でどうぞ。シリアスながら節操なくケレン味のある作りで大変面白いです。
さて、このBONESも、その他HEROESでもLOSTでも24でもそうだけど、ここらへんの海外ドラマは日本のドラマに比べて非常に重厚感がある。かかっているお金の違いとか色々あるだろうけど、私が思うに一番の違いはフィルム(風)画とビデオ画の違いだ。
詳しくない方のために軽く説明すると、テレビに映っている映像のうち、ニュース、スポーツ、バラエティなんかの生々しい質感のものはビデオ画、映画や上で挙げた海外ドラマなんかの深みのある質感がフィルム(風)画だ。
日本でも昔は(VTRが希少だった時代からの名残で)フィルム撮影のドラマが多かったが、ビデオの方がコストが安くなるにつれておぼ全てがビデオ画になった。ところが、ビデオ画は生々しさがある分、上手く使わないと軽さ、安っぽさが出てしまう危険がある。
一番わかりやすいのは、水戸黄門なんかの時代劇。時代劇は(撮影所の製作体制の事もあってか)かなり後までフィルム撮りが多かったが、ビデオに移行するにつれ、同じ番組でも奇妙な程軽い感じになってしまい、非常に安っぽく見えるようになってしまった。
先程フィルムの方が高コストという事を書いたが、実は現在はフィルムと同じような質感の画が撮れるデジタルビデオカメラが、本当の映画の撮影からアマチュアでも使えるものまで数多くラインナップされている。これを使えばビデオの機材・環境で安価にフィルム風の撮影が可能で、こういったものをテレビドラマで使っているケースも目に付くようになって来た。
ただ、なんかまだ「薄い」感じのものが多い。これは機材の特性のせいではなく、演出から編集まで様々な要因の積み重ねでそうなっているようだ。
フィルムは元々、闇の中にあるスクリーンに投影されるもの。対してテレビは、自発光する箱だ。薄さを感じさせる映像は、予め用意された自発光するステージに、持ち回りで出てきた学芸会の出し物のように見えてしまう。「闇」が無いのだ。
そこら辺、海外ドラマは陰影の使い方がうまい作品が多く、奥行や重厚感は日本ドラマの比じゃない。予算やSFX技術の違いもあるだろうけど、使いこなしやセンスの部分も大きそうだ。
そういう面で重厚さを出せているドラマがあったら、内容が多少アレでも(笑)だまされて観てしまいそうだ。そういったアプローチをする番組が出てこないのは、ちょっと不思議に思っている。
あとの詳細はWikipedia等でどうぞ。シリアスながら節操なくケレン味のある作りで大変面白いです。
さて、このBONESも、その他HEROESでもLOSTでも24でもそうだけど、ここらへんの海外ドラマは日本のドラマに比べて非常に重厚感がある。かかっているお金の違いとか色々あるだろうけど、私が思うに一番の違いはフィルム(風)画とビデオ画の違いだ。
詳しくない方のために軽く説明すると、テレビに映っている映像のうち、ニュース、スポーツ、バラエティなんかの生々しい質感のものはビデオ画、映画や上で挙げた海外ドラマなんかの深みのある質感がフィルム(風)画だ。
日本でも昔は(VTRが希少だった時代からの名残で)フィルム撮影のドラマが多かったが、ビデオの方がコストが安くなるにつれておぼ全てがビデオ画になった。ところが、ビデオ画は生々しさがある分、上手く使わないと軽さ、安っぽさが出てしまう危険がある。
一番わかりやすいのは、水戸黄門なんかの時代劇。時代劇は(撮影所の製作体制の事もあってか)かなり後までフィルム撮りが多かったが、ビデオに移行するにつれ、同じ番組でも奇妙な程軽い感じになってしまい、非常に安っぽく見えるようになってしまった。
先程フィルムの方が高コストという事を書いたが、実は現在はフィルムと同じような質感の画が撮れるデジタルビデオカメラが、本当の映画の撮影からアマチュアでも使えるものまで数多くラインナップされている。これを使えばビデオの機材・環境で安価にフィルム風の撮影が可能で、こういったものをテレビドラマで使っているケースも目に付くようになって来た。
ただ、なんかまだ「薄い」感じのものが多い。これは機材の特性のせいではなく、演出から編集まで様々な要因の積み重ねでそうなっているようだ。
フィルムは元々、闇の中にあるスクリーンに投影されるもの。対してテレビは、自発光する箱だ。薄さを感じさせる映像は、予め用意された自発光するステージに、持ち回りで出てきた学芸会の出し物のように見えてしまう。「闇」が無いのだ。
そこら辺、海外ドラマは陰影の使い方がうまい作品が多く、奥行や重厚感は日本ドラマの比じゃない。予算やSFX技術の違いもあるだろうけど、使いこなしやセンスの部分も大きそうだ。
そういう面で重厚さを出せているドラマがあったら、内容が多少アレでも(笑)だまされて観てしまいそうだ。そういったアプローチをする番組が出てこないのは、ちょっと不思議に思っている。
2010 .04.14
現在私は、いくつかの提携先様でPremiere(pro、elements)やAfter Effectsといった動画系ソフトのレクチャーを担当させて頂いている。
業務で使われる方、またはそれを目指されている方は良いのだが、常々思っているのが、動画作成をメインの業務としない一般の方、例えば会社やお店の宣伝動画を自ら作りたいという方に、もっと良いカリキュラムを用意できないか、という事だ。
こうした方達には、現在は大抵Premiere Elementsなどを使った動画作成の授業をさせて頂いているが、正直に言うと授業の芯となる部分はプロ向けのものとあまり違わない位高度になってしまうのだ(両者で違うのは、踏み込む深さの度合い)。それはある意味当たり前で、Premiere ProもElementsも作業の概念や編集のワークフローは基本的に同じなので、最低限覚えなくてはならない事は大差無いのだ。
ほとんどの生徒さんは熱意と努力でこちらが驚く程スキルアップして行くのだが、その一方で「もっとメインの業務に役立ててもらえるノウハウだけを効率良く会得してもらえないか」と常に思っていた。
そして最近、これは行けるかも、と一つ考えているのが、USTREAMのライブ配信(&その録画)と、PowerPointやKeyNoteといったプレゼンソフトを組み合わせた方法。すごく大雑把に言うと、ネット経由でプレゼンを配信するというものだ(もちろん、単にそれだけじゃないノウハウを現在開発中)。
これの良い所は、熟練してくれば「編集」のプロセスにかける時間を大きくカットできる所。テレビの、生番組スタイルの録画番組と同じような感じだ。素材の準備は必要になるが、それが終わればごく短時間でコンテンツを作る事が可能になる。
無駄なく洗練されたPVのようなものを作るなら、作る過程を楽しみたいのがメインという場合以外はプロに頼んだ方が絶対に良いものができる(揃えるものや時間を考えると、コストの面でも)。だけど、ネット動画の魅力はそういった点だけに存在するのではなく、もっとユーティリティ的な使いこなしをしてこそ、さらなる魅力を引き出せるはずなのだ。
音楽の場合、楽器を弾ける人であれば、例えばコード進行だけ大まかに決めておいて即興でやっても作品を作る事ができる。そんな感じで「弾き語り」のようなスタイルを確立できると、動画はより使い勝手の良いツールになって行くはずだ。
近いうち、色々実験も兼ねて(だけどもちろん楽しんで頂けるような)USTREAM配信をやってみるつもり。どうぞお楽しみに!
業務で使われる方、またはそれを目指されている方は良いのだが、常々思っているのが、動画作成をメインの業務としない一般の方、例えば会社やお店の宣伝動画を自ら作りたいという方に、もっと良いカリキュラムを用意できないか、という事だ。
こうした方達には、現在は大抵Premiere Elementsなどを使った動画作成の授業をさせて頂いているが、正直に言うと授業の芯となる部分はプロ向けのものとあまり違わない位高度になってしまうのだ(両者で違うのは、踏み込む深さの度合い)。それはある意味当たり前で、Premiere ProもElementsも作業の概念や編集のワークフローは基本的に同じなので、最低限覚えなくてはならない事は大差無いのだ。
ほとんどの生徒さんは熱意と努力でこちらが驚く程スキルアップして行くのだが、その一方で「もっとメインの業務に役立ててもらえるノウハウだけを効率良く会得してもらえないか」と常に思っていた。
そして最近、これは行けるかも、と一つ考えているのが、USTREAMのライブ配信(&その録画)と、PowerPointやKeyNoteといったプレゼンソフトを組み合わせた方法。すごく大雑把に言うと、ネット経由でプレゼンを配信するというものだ(もちろん、単にそれだけじゃないノウハウを現在開発中)。
これの良い所は、熟練してくれば「編集」のプロセスにかける時間を大きくカットできる所。テレビの、生番組スタイルの録画番組と同じような感じだ。素材の準備は必要になるが、それが終わればごく短時間でコンテンツを作る事が可能になる。
無駄なく洗練されたPVのようなものを作るなら、作る過程を楽しみたいのがメインという場合以外はプロに頼んだ方が絶対に良いものができる(揃えるものや時間を考えると、コストの面でも)。だけど、ネット動画の魅力はそういった点だけに存在するのではなく、もっとユーティリティ的な使いこなしをしてこそ、さらなる魅力を引き出せるはずなのだ。
音楽の場合、楽器を弾ける人であれば、例えばコード進行だけ大まかに決めておいて即興でやっても作品を作る事ができる。そんな感じで「弾き語り」のようなスタイルを確立できると、動画はより使い勝手の良いツールになって行くはずだ。
近いうち、色々実験も兼ねて(だけどもちろん楽しんで頂けるような)USTREAM配信をやってみるつもり。どうぞお楽しみに!
動画は、iPad版の不思議の国のアリス。なんだかこれを観ると、電子書籍普及の是否やら権利関係の事やらをちまちま言っているうちに、時代だけがとんでもなく先まで行ってしまう気がする。この前結成された日本の出版社の寄り合いは、これ以上のインパクトを一度でも打ち出せるだろうか?
音楽業界はついぞそれができずに、着うた以外はiTunesが席巻してしまった。また遅れて外資系のストアにばかり乗る形となり、せいぜい「村上春樹全作配信開始!」なんてのを最大のPRポイントにするのだろうか。それも今のうちならインパクトがまだあるけど、いつまでも過去の遺産では食べていけない。
話をアリスに戻すと、これは確かに「電子書籍の醍醐味」を存分に感じさせる、読み手としても作り手としても大いに刺激的な一品である事は間違いない。ただ、こういった派手な仕掛けはやはり「特殊事例」であり、あくまで静的なコンテンツである書籍がどうスマートに電子化されて行くかにも非常に興味がある。動(イノベーション)と静(トラディショナルの継承)の均衡あってこその「次世代」だと思うので。
このアリスは、絵本という媒体を非常にうまくデジタルの領域で拡張しているけれど、例えば音楽作品でもこうした拡張が何か行えないかなあ、と色々考えている。例えば、iPhoneで聴く事が全体のアルバムなんてのも面白い。音声ファイルではなくアプリとして配信して、例えばGPSと連動して滞在している場所でミックスを変えるとか、振動を感知してBPMを変えるとか(これもうあったっけ?)、カメラの画像から天気や室内/屋外を判断して変化するとか。
一つ書いておくと、例えばビートルズの「サージェントペパー」みたいに細部まで作りこまれたトータルアルバムは大好きだし、作り手としても自分の意図をなるだけ完全に反映させた形のものを出したいという欲求もある。だけど、ベスト盤以外の「アルバム」がどんどん衰退している現在の状況を打破するために、こうした拡張のアプローチはどんどんすべきと思う。10数年前(「マルチメディア」の流行の頃)に囁かれた「インタラクティブ」が、やっとまともな形で可能になって来たのだから。
うちでもなるだけ早くそうした試みを入れた作品をリリースしたいけど、他のプロジェクトとの兼ね合いで少なくとももう少しは後になると思うので、上で書いたiPhone用アルバムのアイデアとかにピンと来た方がいればどんどんやってしまって欲しい。最近はAR(拡張現実)が流行ってきているけど、音楽作品や映像作品の概念だってどんどんカクチョーできる、カクチョーされるべきものなのだ。
2010 .04.10
確か5年ほど前、その頃イケイケだったライブドアがフジテレビを買収するしないの話題でもちきりだった頃、当時社長だったホリエモン氏が、通信と放送が融合した場合のメリットとして「ドラマなども、ネットからの視聴者の感想により展開を変えていける」といったような意味の事を言っていたと記憶している(記憶なのでこの発言自体の正確さは完全ではないが、少なくとも同じ事は他の人の発言でも何回も耳にした)。
これを聞いて、そんなものはドラマを面白くするのに何の役にも立たないどころか、むしろ害悪でしかないじゃないかと呆れた。例えば現実にあるような事として、2ちゃんねるの書き込みを見て過剰に反応してストーリーが二転三転するようなドラマがあったら、トンデモ見たさ以外の意味で見たいと思うだろうか。多分、ホリエモン氏の発言はマスを見方につけようとするリップサービス的なものではないかと思うが。
それから大分年数がたったが、今にしてみるとネット企業がテレビ局を買収する意味はほとんど無くなってしまったと言っていいだろう。テレビ自体の利用価値はまだあるとは思うけれど、今のネットのスピード感や小回り具合から行くと、テレビ局なんて持った途端に不良債権になるだけだ。そもそも2つは、コンテンツの作り方が本質的に違っている。
テレビのコンテンツの作り方は、様々な意味で「お客様本位」だ。ここでいうお客様とは、スポンサーの場合と、視聴者の場合の二通りがある。スポンサーへの配慮は置いとくとして、問題は視聴率というシステム。30%取っている番組は優秀と言われるだろうが、言い方を変えれば70%は見ない番組とも言える。それでも、限られたチャンネル数の中の最大公約数を取っていくしか無い状況下では、他に良い尺度が無いのも確か。
それに対してネットの本質は「思い込み」で出来ている。個々人のコンテンツは当然として、公益性のありそうなものでも「これは役に立つに違いない」という、言わば思い込みを前提にしてコンテンツが置かれて行く。それもこれも、スペースは無限では無いにしろ限りなく広いという事と、完全に同時性を持って受け取らなくても良いという性質がもたらす余裕から来ている(「リアルタイム」と言われるTwitterやUstreamでも本質は同じ)。
以上のような特性の違いがあるから、言われているような意味での「放送と通信の融合」って、難しいというより「つまり何をしたいの?」という疑問がわいてしまう。一つテレビ側に不利な事としては、通信を使って「放送っぽい事」をやるのは簡単だけど、放送を使って通信ぽい事やるのは非常に難しい(意味も無い)という事。
皮肉なのは、放送は「オキャクサマホンイー!!」という呪縛で転げまわったあげく独りよがりなコンテンツばかりになってしまい、個々の「思い込み」が無数に連なったネットはユーザビリティーがどんどん向上して行ってるという事。テレビは、周りなんか見ない方が面白い番組できるんじゃないかなあ?
これを聞いて、そんなものはドラマを面白くするのに何の役にも立たないどころか、むしろ害悪でしかないじゃないかと呆れた。例えば現実にあるような事として、2ちゃんねるの書き込みを見て過剰に反応してストーリーが二転三転するようなドラマがあったら、トンデモ見たさ以外の意味で見たいと思うだろうか。多分、ホリエモン氏の発言はマスを見方につけようとするリップサービス的なものではないかと思うが。
それから大分年数がたったが、今にしてみるとネット企業がテレビ局を買収する意味はほとんど無くなってしまったと言っていいだろう。テレビ自体の利用価値はまだあるとは思うけれど、今のネットのスピード感や小回り具合から行くと、テレビ局なんて持った途端に不良債権になるだけだ。そもそも2つは、コンテンツの作り方が本質的に違っている。
テレビのコンテンツの作り方は、様々な意味で「お客様本位」だ。ここでいうお客様とは、スポンサーの場合と、視聴者の場合の二通りがある。スポンサーへの配慮は置いとくとして、問題は視聴率というシステム。30%取っている番組は優秀と言われるだろうが、言い方を変えれば70%は見ない番組とも言える。それでも、限られたチャンネル数の中の最大公約数を取っていくしか無い状況下では、他に良い尺度が無いのも確か。
それに対してネットの本質は「思い込み」で出来ている。個々人のコンテンツは当然として、公益性のありそうなものでも「これは役に立つに違いない」という、言わば思い込みを前提にしてコンテンツが置かれて行く。それもこれも、スペースは無限では無いにしろ限りなく広いという事と、完全に同時性を持って受け取らなくても良いという性質がもたらす余裕から来ている(「リアルタイム」と言われるTwitterやUstreamでも本質は同じ)。
以上のような特性の違いがあるから、言われているような意味での「放送と通信の融合」って、難しいというより「つまり何をしたいの?」という疑問がわいてしまう。一つテレビ側に不利な事としては、通信を使って「放送っぽい事」をやるのは簡単だけど、放送を使って通信ぽい事やるのは非常に難しい(意味も無い)という事。
皮肉なのは、放送は「オキャクサマホンイー!!」という呪縛で転げまわったあげく独りよがりなコンテンツばかりになってしまい、個々の「思い込み」が無数に連なったネットはユーザビリティーがどんどん向上して行ってるという事。テレビは、周りなんか見ない方が面白い番組できるんじゃないかなあ?
2010 .04.10
おかげ様でご好評を頂いている「かがみうさぎ」と「ノビ〜トルズ」のアルバム。CD初回ロットの在庫もあと少しとなったため、ダウンロード販売を開始しました。CDよりもお求めになりやすい価格となりましたので、これを機に是非ご検討頂ければ嬉しいです。
かがみうさぎ アルバム「mochirythm」ダウンロード版
ノビ〜トルズ アルバム「ノビ〜ロード」ダウンロード版
なお、CDもまだ若干の在庫があります。こちらはもれなく「悦脳ポストカード」付き!次回生産はまだ未定なので、お早めにどうぞ!
かがみうさぎ アルバム「mochirythm」ダウンロード版
ノビ〜トルズ アルバム「ノビ〜ロード」ダウンロード版
なお、CDもまだ若干の在庫があります。こちらはもれなく「悦脳ポストカード」付き!次回生産はまだ未定なので、お早めにどうぞ!
2010 .04.09
今月もやって来ました、毎月8日は忘れちゃいけないDTMマガジン発売日。
今月号の私の連載「フリーウェア・コンシエルジュ」では、他の特集に合わせて、フリーウェアだけでオーケストラ用の音色ライブラリ・作業環境を作るノウハウをご紹介しています。
オーケストラ、といっても上を見るとほんとキリがないので(さすがにフリーのみはきつくなるので)、今回はMIDIの1ポート(16チャンネル)分だけを使っての簡易的な環境をご紹介しています。とはいっても、これだけでもかなり「それっぽい」雰囲気の曲は作れるはず。むしろ、初心者の人にはいきなり敷居の高い高級音源を使うよりもずっと馴染みやすいはずです(パートの端折り方もアレンジ面でのトレーニングになるし)。
あと、今回環境の一部(一部という所がミソ)にMU.LABを使っているけど、紹介している方法を使うと、低コストでパソコンを超強力な音源モジュールに変身させる事ができます(音源用マシンを組む人なんかにも有用)。これはいずれネタにしようと思っているけど、実はコアな手順は今回の記事で書いてしまっているので、感のいい人は色々応用してみてください。
それにしてもこの所、数年前位にくらべてDTM界隈に面白いトピックがどんどん出てきている(ここ数年はVOCALOIDがブレイクしたけど、「それだけ」しかトピックが無かった)。もう20年以上もDTM周辺のシーンを見てるけど、これから数年はまた一つのエポックとなる時期になる事は間違いないと思います。きっと、雑誌の方にもそれと呼応した活気が増して行くんじゃないかと思います。
あと、早くも来月号の話を一つ。前も予告した通り、来月からDTMマガジンの付録DVDに毎月効果音素材を100個以上作ります(初回分は既に完成済み)。もし「こんな音が欲しい」というリクエストがあったら、ここのコメントに書いてもらうか、Twitterでつぶやいてもらえたら、出来る範囲で応えられると思います。是非是非(なるべく前記のようにオープンな形で)リクエストしてください。
2010 .04.07
書きたいネタはいっぱいあるのだけど、この所かなり時間に余裕が無いので、ちょっと失礼して宣伝だけ。
弊社ではこの度、動画素材集の「ねこ素 ループシリーズ」を販売開始しました。
詳しくはプレスリリースを
http://studionekoyanagi.blog3.fc2.com/blog-entry-1.html
現在の商品一覧はこちら
http://www.dl-market.com/default.php/manufacturers_id/2542
例えばこんなのを売っています。
「あのタイムマシン空間」
ちょっと某・猫型銅鑼衛門さんがやって来た机の引き出しの中をイメージしてみました。
あと、ニコニ・コモンズでフリーで使える縮小版も配布しています。こちらはお気軽にお試しください。
http://www.niconicommons.jp/user/281387
これから、普通の素材集とは一味違った展開を考えています。あと、ねこ素シリーズはオーディオ素材もリリースします。皆さん、是非一度お試しください。
弊社ではこの度、動画素材集の「ねこ素 ループシリーズ」を販売開始しました。
詳しくはプレスリリースを
http://studionekoyanagi.blog3.fc2.com/blog-entry-1.html
現在の商品一覧はこちら
http://www.dl-market.com/default.php/manufacturers_id/2542
例えばこんなのを売っています。
「あのタイムマシン空間」
ちょっと某・猫型銅鑼衛門さんがやって来た机の引き出しの中をイメージしてみました。
あと、ニコニ・コモンズでフリーで使える縮小版も配布しています。こちらはお気軽にお試しください。
http://www.niconicommons.jp/user/281387
これから、普通の素材集とは一味違った展開を考えています。あと、ねこ素シリーズはオーディオ素材もリリースします。皆さん、是非一度お試しください。
2010 .04.01
今回のタイトルは、数年前「結局、俺のやりたい事って何なんだろ?」と考えた時に達した結論。何かよくわからないようでいて、私の事を良く知っている人達には結構納得してもらえる表現だ。
今の私は、音(音楽も、音響も、効果音作りも)と映像(実写も、アニメーションも)の両方を生業としている。本人としては、戦略的なスキルアップなどがあったわけではなく、興味があるもので生計を立てる事にあくせくしているうちに気がついたらここに来た、という感じなのだが、ある時、それらを繋ぐものは何だろう?と色々考えた時に出たのが上の結論。
両方を比べて、音楽は会社に勤めながら曲を作ったりのアマチュア期間が長かったけど、映像系は(ずっと興味はあったものの)初めて一本まとまった作品を作ったのは「仕事として」だった。よって、映像に関しては(きちんと作品を作り続けるという意味での)アマチュア期間というものが無かったとも言える。
それも関係してか、自分の中でのアイデンティティのバランスは「音」の方により傾いており、意識としては「映像に強い音屋」という感覚でいる。
ここに至るまでの紆余曲折は本当に本当に長いものだけど、思い返してみて子供の頃最初に表現への欲求(なーんて言うと格好いいが(笑))らしきものが芽生えたのは、漫画に対してだったと思う。同年代のご多分に漏れずキン肉マンの超人をあれこれ考えたり、そもそも絵本以外で最初に徹底的に読み込んだのは、幼稚園前位の時に買ってもらったドラえもんの9巻だったと記憶している。小学校の時は赤塚不二夫のマンガ入門を読みながら、オリジナルの作品を描こうと試みながら、ついぞ今まで完成していない。
自分の場合、画力に深刻な問題があるため漫画方面には行けなかったが、その後手にした様々な手法でものを作る際も、まだ「アイデア」にもなっていない段階のごく初期のひらめきのようなものは、説明しにくいのだけど漫画と同じエキスで出来ている感じがしている。それを形にしたのが「漫画みたいな事を漫画以外の手段でやった」結果と言っていい。
さて、何で今日こんな事を書いているかと言うと、確か以前も書いた、漫画家の佐藤秀峰さんが主催するオンライン配信サイト「漫画 on Web」が正式オープンして、何かここでやってみたいという欲求にかられているからなのだ。
もちろん普通の漫画を描いても人様に見せるようなものはできないが、ここは「本」の体裁になってさえいれば広く門戸が開かれている。漫画の歴史上かならずエポック的な存在の一つになるであろうこのサイトで、自分の引き出しを使いながらも「漫画以外の何者でも無い」ものを、しかも自己満足の実験ではなく、お金を払って頂く娯楽として成り立つ形で(ここ大事)やってみたい。最近、そんな欲求が非常に大きくなっている。
ちょっといやらしい事も言っちゃえば、注目度が高い割に参入障壁が低く、今の所ライバルも少ない「漫画 on Web」は、作品を自分自身の手で売りたいクリエイターには非常に魅力的な場所(しかも2ヶ月は無償で使えるし)。今は非常に大きなチャンスですよ。
今の私は、音(音楽も、音響も、効果音作りも)と映像(実写も、アニメーションも)の両方を生業としている。本人としては、戦略的なスキルアップなどがあったわけではなく、興味があるもので生計を立てる事にあくせくしているうちに気がついたらここに来た、という感じなのだが、ある時、それらを繋ぐものは何だろう?と色々考えた時に出たのが上の結論。
両方を比べて、音楽は会社に勤めながら曲を作ったりのアマチュア期間が長かったけど、映像系は(ずっと興味はあったものの)初めて一本まとまった作品を作ったのは「仕事として」だった。よって、映像に関しては(きちんと作品を作り続けるという意味での)アマチュア期間というものが無かったとも言える。
それも関係してか、自分の中でのアイデンティティのバランスは「音」の方により傾いており、意識としては「映像に強い音屋」という感覚でいる。
ここに至るまでの紆余曲折は本当に本当に長いものだけど、思い返してみて子供の頃最初に表現への欲求(なーんて言うと格好いいが(笑))らしきものが芽生えたのは、漫画に対してだったと思う。同年代のご多分に漏れずキン肉マンの超人をあれこれ考えたり、そもそも絵本以外で最初に徹底的に読み込んだのは、幼稚園前位の時に買ってもらったドラえもんの9巻だったと記憶している。小学校の時は赤塚不二夫のマンガ入門を読みながら、オリジナルの作品を描こうと試みながら、ついぞ今まで完成していない。
自分の場合、画力に深刻な問題があるため漫画方面には行けなかったが、その後手にした様々な手法でものを作る際も、まだ「アイデア」にもなっていない段階のごく初期のひらめきのようなものは、説明しにくいのだけど漫画と同じエキスで出来ている感じがしている。それを形にしたのが「漫画みたいな事を漫画以外の手段でやった」結果と言っていい。
さて、何で今日こんな事を書いているかと言うと、確か以前も書いた、漫画家の佐藤秀峰さんが主催するオンライン配信サイト「漫画 on Web」が正式オープンして、何かここでやってみたいという欲求にかられているからなのだ。
もちろん普通の漫画を描いても人様に見せるようなものはできないが、ここは「本」の体裁になってさえいれば広く門戸が開かれている。漫画の歴史上かならずエポック的な存在の一つになるであろうこのサイトで、自分の引き出しを使いながらも「漫画以外の何者でも無い」ものを、しかも自己満足の実験ではなく、お金を払って頂く娯楽として成り立つ形で(ここ大事)やってみたい。最近、そんな欲求が非常に大きくなっている。
ちょっといやらしい事も言っちゃえば、注目度が高い割に参入障壁が低く、今の所ライバルも少ない「漫画 on Web」は、作品を自分自身の手で売りたいクリエイターには非常に魅力的な場所(しかも2ヶ月は無償で使えるし)。今は非常に大きなチャンスですよ。