2024 .11.21
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2010 .08.16
VOCALOIDには初音ミクのようにキャラを設定したものの他に、「がくっぽいど」のように「中の人そのものをバーチャル化する」というコンセプトのものも存在する(がくっぽいどのコンセプトそれで良いのかな?)。
実は、これとちょっと似たようなコンセプトを30年近く前に立てていたアーティストがいる。お馴染みテクノ界の大御所、KRAFTWERK(クラフトワーク)である。
実は、これとちょっと似たようなコンセプトを30年近く前に立てていたアーティストがいる。お馴染みテクノ界の大御所、KRAFTWERK(クラフトワーク)である。
彼らは、メンバーに似せたマネキンやロボット(風の人形)を作って、時にそれを記者会見に出すなどの試みを行っていた。同時に、生身のメンバーはロボット風に振舞うなどして、人間と機械の境目がわからなくなるようなアンビバレントな感覚が大きな特徴になっている(是非このPV等を観てみよう)。冗談か本気か、ロボットだけをツアーに回らせようという構想もあったそうだ。
当時KRAFTWERKが作っていた分身はあくまで「人形」だったが、今はVOCALOIDやUTAU等のツールを使って文字通り自分の分身のバーチャルボーカルを作る事ができる。時代がコンセプトに追いついたどころか、UTAUの音源が多数出てくるような現象は、一歩飛び越して非常に一般的な部分にまで浸透した現象と言える。
さて、当のKRAFTWERKだが、実は主要なメンバーの片割れであるフローリアン・シュナイダーが昨年脱退してしまった。KRAFTWERKの実質的な核はこの人とラルフ・ヒュッターなので、例えるなら「ガキの使いやあらへんで」から松本人志が降板したようなものだ(?)。
ファンとしては非常に悲しいと同時に、「どうせなら、バーチャル・フローリアンを残して行けば良かったのに」という思いが浮かんだ。「辞める」なんて人間的な事ではなく「メンバーの一人を仮想化」となれば、それはまさに数十年来のコンセプトの体現だ。
加えて、そのバーチャル・フローリアン音源ソフトを大量生産して販売し、大衆に消費させる。またはネット上で配布して、無限にコピーされ増殖する、などと言う試みを行えば、なんとも彼ららしいではないか!
話題の新VOCALOID「Lily」の中の人はm.o.v.eのボーカルyuri氏であるなど、アーティストのバーチャルボーカル化は今後も行われるだろうが、KRAFTWERKのようなコンセプトを全面に立てて意識的にそれを行う人やグループがはたして出てくるか。是非観てみたい。
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当時KRAFTWERKが作っていた分身はあくまで「人形」だったが、今はVOCALOIDやUTAU等のツールを使って文字通り自分の分身のバーチャルボーカルを作る事ができる。時代がコンセプトに追いついたどころか、UTAUの音源が多数出てくるような現象は、一歩飛び越して非常に一般的な部分にまで浸透した現象と言える。
さて、当のKRAFTWERKだが、実は主要なメンバーの片割れであるフローリアン・シュナイダーが昨年脱退してしまった。KRAFTWERKの実質的な核はこの人とラルフ・ヒュッターなので、例えるなら「ガキの使いやあらへんで」から松本人志が降板したようなものだ(?)。
ファンとしては非常に悲しいと同時に、「どうせなら、バーチャル・フローリアンを残して行けば良かったのに」という思いが浮かんだ。「辞める」なんて人間的な事ではなく「メンバーの一人を仮想化」となれば、それはまさに数十年来のコンセプトの体現だ。
加えて、そのバーチャル・フローリアン音源ソフトを大量生産して販売し、大衆に消費させる。またはネット上で配布して、無限にコピーされ増殖する、などと言う試みを行えば、なんとも彼ららしいではないか!
話題の新VOCALOID「Lily」の中の人はm.o.v.eのボーカルyuri氏であるなど、アーティストのバーチャルボーカル化は今後も行われるだろうが、KRAFTWERKのようなコンセプトを全面に立てて意識的にそれを行う人やグループがはたして出てくるか。是非観てみたい。
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