2025 .02.01
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2009 .06.10
私は今「DTM」(DeskTop Music)の名が冠された雑誌で原稿を書かせて頂いたりしているけど、実は昔からあまり「自分は“DTM”をやっている」と認識した事が無い。
「DTP」(DeskTop Publishing)が普及当初から商業的な分野のものと認識されていたのに対し、音楽界で「DTM」という言葉は、パソコンに小さな音源モジュール(こんなの)1個をつないで趣味的にやるもの、という認識だった。
何故DTPと同じニュアンスにならなかったかと言うと、単純に全~然デスクトップ(←パソコンのではなく、本物の机)に収まらなかったから、というのが大きいと思う。
スタジオは置いとくとして、自宅でフル打ち込みで作品を作るのでも、本格的な音を出したいならネットのサーバと同じ19インチのラックに機材をどっさり入れてやるのが普通だった(私も会社員だった頃、独身寮の部屋に他人から見たら意味のわからない機材を山のように積んでいて、ずいぶん変人と思われた(笑))。
でもそれが、90年代後半からの、エフェクターやシンセのソフト化の波でどんどん変わって行った。今や、極端な話まあまあのスペックのノートPC一台だけでも、実力があれば仕事として音楽を作っていくのは全然不可能ではない。
だけど、こうして本当に「デスクトップ音楽」が実現しても、あまりDTMという言葉への印象は変わらなかった。そこにあったのは単に「色々な機材がソフト化した」というだけで、根源的な所では何も変わってなかったからだと思う。
そんな中で、最近のUTAUのシーンとかを見ていると、初めて肯定的な意味で「DTM」と称せるものが出て来たんじゃないかと感じる。単に道具の置き換えではなく、デスクトップから初めて、音楽の新しい潮流の一つが生まれつつあるからだと思う。
それぞれの作り手のデスクトップから生まれたものが、広く世界に波及して行く姿を是非見たい。いや、なんか見られる気がしている。
「DTP」(DeskTop Publishing)が普及当初から商業的な分野のものと認識されていたのに対し、音楽界で「DTM」という言葉は、パソコンに小さな音源モジュール(こんなの)1個をつないで趣味的にやるもの、という認識だった。
何故DTPと同じニュアンスにならなかったかと言うと、単純に全~然デスクトップ(←パソコンのではなく、本物の机)に収まらなかったから、というのが大きいと思う。
スタジオは置いとくとして、自宅でフル打ち込みで作品を作るのでも、本格的な音を出したいならネットのサーバと同じ19インチのラックに機材をどっさり入れてやるのが普通だった(私も会社員だった頃、独身寮の部屋に他人から見たら意味のわからない機材を山のように積んでいて、ずいぶん変人と思われた(笑))。
でもそれが、90年代後半からの、エフェクターやシンセのソフト化の波でどんどん変わって行った。今や、極端な話まあまあのスペックのノートPC一台だけでも、実力があれば仕事として音楽を作っていくのは全然不可能ではない。
だけど、こうして本当に「デスクトップ音楽」が実現しても、あまりDTMという言葉への印象は変わらなかった。そこにあったのは単に「色々な機材がソフト化した」というだけで、根源的な所では何も変わってなかったからだと思う。
そんな中で、最近のUTAUのシーンとかを見ていると、初めて肯定的な意味で「DTM」と称せるものが出て来たんじゃないかと感じる。単に道具の置き換えではなく、デスクトップから初めて、音楽の新しい潮流の一つが生まれつつあるからだと思う。
それぞれの作り手のデスクトップから生まれたものが、広く世界に波及して行く姿を是非見たい。いや、なんか見られる気がしている。
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2009 .06.09
配布サイトで、かがみうさぎv0.2を公開しました。
変更点:素材WAVをモノラル化
とりあえず、ミスでステレオになっていたファイルをモノラルに変換しました(当然、ファイルサイズは約半分となりました(^^;)。他は何も変更していません。
それでは、追ってまた更新をお知らせします。
変更点:素材WAVをモノラル化
とりあえず、ミスでステレオになっていたファイルをモノラルに変換しました(当然、ファイルサイズは約半分となりました(^^;)。他は何も変更していません。
それでは、追ってまた更新をお知らせします。
ついにUTAUグッズが登場!
販売ページ
http://clubt.jp/myshop/S0000035273.html
…実はこの販売サイトをお教えしたのは私なんですが、さすが行動がお早い(笑)。
皆様、開発支援のためにも、是非ともご購入を!
販売ページ
http://clubt.jp/myshop/S0000035273.html
…実はこの販売サイトをお教えしたのは私なんですが、さすが行動がお早い(笑)。
皆様、開発支援のためにも、是非ともご購入を!
“企業”による、綿密なマーケティング戦略から生まれたかがみうさぎ。
門外不出とされていた制作段階のプロトタイプが、今ここに公開される!
…いや、そんな大したもんじゃございません。
構想5分で出来ました。
門外不出とされていた制作段階のプロトタイプが、今ここに公開される!
…いや、そんな大したもんじゃございません。
構想5分で出来ました。
「かがみうさぎ」公開後、動画へのコメントやblogにて様々な反響を頂いており、非常に嬉しいです。ありがとうございます!
と同時に、音源を試してくださった方からの欠点のご指摘もちらほら。どうやらライブラリ作成時、私のUTAUの仕様への理解が足りなかった事に起因するものが多そうです。
原音設定はともかくとして、問題はWAVファイル自体の以下のような点。
1.ステレオファイルになっている。
2.モジュレーション(ビブラート)があらかじめかかっている。
3.素材の音が長く、UTAUのストレッチ機能とのバッティング(?)で継ぎ目のようなものができる。
1.は完全に凡ミスです。モノラルで作成したつもりが、おそらくバッチ処理時の設定ミスでステレオになり、ファイルサイズがふくらんでいます。これは次回リリース時に修正します。
2.は、UTAUのプロパティで原音のモジュレーション量(ピッチ変化量)を調整するという仕組みへの誤解から。実は事前に収録時の音声が持っていたピッチ変化を一度均し、全音のビブラート速度が一致するように加工しています。これは、無くす事でキャラの変化にどう影響が出るか検証してみます。
そして3.。今までサンプラーなどを使ってきた経験上、ストレッチ系の処理はなるべく経ない方が音質が良いという観念があり、また途中の微妙な声質変化も味になるかと思い長くしたのが裏目に出たようです。これもちょっと再検証してみます。
どうも私は性格的に、例えば機材やソフトを買っても、けっこうあれこれ使い込んで作品もいくつか仕上げた後に「あ、そういえば取説読んでなかった」と気付くような事がよくあるので、今回皆様に使って頂く音源を作る上ではそれがアダとなってしまいました。ご指摘を下さった方々、ありがとうございます!追って、アップデートや次期音源に活かさせて頂きます。
さて…こんな事を書きながら、言い訳なのか開き直りなのか…と思われそうですが、こんな状態ながらデモ曲の「もちリズム」は、あの通り一応お聴かせできる水準ぐらいには仕上がっていると思います。
長年打ち込みやミックスはかなりの場数を踏んでいますので、不自然と感じる点があると様々な手法でどんどん回避しながら作業を進めて行くクセがすっかりしみ込んでいます。その勘があると、触りなれないツールでも最終的な成果物をイメージに近い形に仕上げる事が出来るようになります。
というわけで、UTAUのトラックのクオリティを上げたい方は、他の楽器パートの打ち込みや、生音・生歌も含めたトラックダウンの経験をともかくどんどん積まれる事が(UTAU“だけ”を探求するよりも)一番良い道筋だと思います…うわぁ、ミスった人間が偉そうだ!(爆)
何事もトライ&エラー!今後も、何かに成功した事は商売のタネとして秘密にするかもしれませんが(笑)、失敗は貴重な情報としてどんどんここに晒して行こうと思います。
と同時に、音源を試してくださった方からの欠点のご指摘もちらほら。どうやらライブラリ作成時、私のUTAUの仕様への理解が足りなかった事に起因するものが多そうです。
原音設定はともかくとして、問題はWAVファイル自体の以下のような点。
1.ステレオファイルになっている。
2.モジュレーション(ビブラート)があらかじめかかっている。
3.素材の音が長く、UTAUのストレッチ機能とのバッティング(?)で継ぎ目のようなものができる。
1.は完全に凡ミスです。モノラルで作成したつもりが、おそらくバッチ処理時の設定ミスでステレオになり、ファイルサイズがふくらんでいます。これは次回リリース時に修正します。
2.は、UTAUのプロパティで原音のモジュレーション量(ピッチ変化量)を調整するという仕組みへの誤解から。実は事前に収録時の音声が持っていたピッチ変化を一度均し、全音のビブラート速度が一致するように加工しています。これは、無くす事でキャラの変化にどう影響が出るか検証してみます。
そして3.。今までサンプラーなどを使ってきた経験上、ストレッチ系の処理はなるべく経ない方が音質が良いという観念があり、また途中の微妙な声質変化も味になるかと思い長くしたのが裏目に出たようです。これもちょっと再検証してみます。
どうも私は性格的に、例えば機材やソフトを買っても、けっこうあれこれ使い込んで作品もいくつか仕上げた後に「あ、そういえば取説読んでなかった」と気付くような事がよくあるので、今回皆様に使って頂く音源を作る上ではそれがアダとなってしまいました。ご指摘を下さった方々、ありがとうございます!追って、アップデートや次期音源に活かさせて頂きます。
さて…こんな事を書きながら、言い訳なのか開き直りなのか…と思われそうですが、こんな状態ながらデモ曲の「もちリズム」は、あの通り一応お聴かせできる水準ぐらいには仕上がっていると思います。
長年打ち込みやミックスはかなりの場数を踏んでいますので、不自然と感じる点があると様々な手法でどんどん回避しながら作業を進めて行くクセがすっかりしみ込んでいます。その勘があると、触りなれないツールでも最終的な成果物をイメージに近い形に仕上げる事が出来るようになります。
というわけで、UTAUのトラックのクオリティを上げたい方は、他の楽器パートの打ち込みや、生音・生歌も含めたトラックダウンの経験をともかくどんどん積まれる事が(UTAU“だけ”を探求するよりも)一番良い道筋だと思います…うわぁ、ミスった人間が偉そうだ!(爆)
何事もトライ&エラー!今後も、何かに成功した事は商売のタネとして秘密にするかもしれませんが(笑)、失敗は貴重な情報としてどんどんここに晒して行こうと思います。
本日は、大変お会いしたかったある方と、じっくりお話しする機会を得られました。
(一応、詳細は公開できる時期が来たらという事で)。
世の中には、自分の想像を超えた形でのすごい人がいるものだなあ、というのが偽り無い感想です。
大変、刺激的で充実した一時でした。
さあ、自分も色々とがんばって行こう(笑)。
(一応、詳細は公開できる時期が来たらという事で)。
世の中には、自分の想像を超えた形でのすごい人がいるものだなあ、というのが偽り無い感想です。
大変、刺激的で充実した一時でした。
さあ、自分も色々とがんばって行こう(笑)。
他の方がかがみうさぎについて書いてくださったblog記事で、はずかしながら初めて「みたらしいぬ」の存在を知りました。かぶった…?(笑)
ちなみに、かがみうさぎはキャラの絵も使って頂いてかまわないので(追って素材公開します)、みたらしいぬとのコラボ動画なども生まれたら楽しそうです。
ちなみに、かがみうさぎはキャラの絵も使って頂いてかまわないので(追って素材公開します)、みたらしいぬとのコラボ動画なども生まれたら楽しそうです。
2009 .06.07
前の記事でもちらっとお知らせしたUTAU用のオリジナルライブラリ「かがみうさぎ」が完成しました!
以前作った、AquesToneの灰汁江(←どなたかがニコ動に転載してくださったもの)はマイナス方向、縁起の悪さにこだわったキャラだったので(どんなだ!)、今回は思いっきり福福しい方面に行ってみました。目指すは紅白出場です(“白”組で。紅組は初音ミク?重音テト?)。
ライブラリはスタジオねこやなぎのサイトでフリー公開しているので、是非皆様もお試しになって感想などお寄せください。
今後のアップデートやその他の情報も引き続きお知らせして行きます。
2009 .06.07
ゲーム会社「日本ファルコム」のが、過去に制作された3,000曲以上のゲーム音楽を、様々な用途のBGMなどに無償で開放した。
ファルコム音楽フリー宣言
楽曲はiTunes Store等で購入する必要があり、ゲーム作品への使用などは制限されているものの、なんとも画期的な措置だ。
日本ファルコムといえば20年以上の歴史を持つ老舗のゲーム会社。私がパソコンでの音楽作りを始めるきっかけとなった「マイコンBASICマガジン」(通称ベーマガ)という雑誌のゲームミュージックコーナーでは、ファルコムのスタッフとして「イース」などの音楽を手がけられた古代祐三氏がYK-2というペンネームで記事やプログラムを書かれていた。
読者投稿でもファルコム作品は人気で、他にも「ソーサリアン」などいくつものプログラムを打ち込んだ記憶がある(当時は誌面に印刷された投稿データを、いちいち手で打ち込んで聴いていたのだ!)。
毎月ベーマガの発売を心待ちにしていた小僧が約20年後、現在は同じような記事を書く側になっているのは何の因果か(^^;)。その後も、ファルコム作品のアレンジ作品を手がけられた音楽家の方と懇意にさせて頂くなど、何かと縁(というと大袈裟だが)のあるメーカーだ。
それにしても、人気コンテンツのホルダーがこうした措置に出るのは非常に興味深い。「タダだから」ではなく、創造的に二次使用される場が増える事を願ってやまない。
ファルコム音楽フリー宣言
楽曲はiTunes Store等で購入する必要があり、ゲーム作品への使用などは制限されているものの、なんとも画期的な措置だ。
日本ファルコムといえば20年以上の歴史を持つ老舗のゲーム会社。私がパソコンでの音楽作りを始めるきっかけとなった「マイコンBASICマガジン」(通称ベーマガ)という雑誌のゲームミュージックコーナーでは、ファルコムのスタッフとして「イース」などの音楽を手がけられた古代祐三氏がYK-2というペンネームで記事やプログラムを書かれていた。
読者投稿でもファルコム作品は人気で、他にも「ソーサリアン」などいくつものプログラムを打ち込んだ記憶がある(当時は誌面に印刷された投稿データを、いちいち手で打ち込んで聴いていたのだ!)。
毎月ベーマガの発売を心待ちにしていた小僧が約20年後、現在は同じような記事を書く側になっているのは何の因果か(^^;)。その後も、ファルコム作品のアレンジ作品を手がけられた音楽家の方と懇意にさせて頂くなど、何かと縁(というと大袈裟だが)のあるメーカーだ。
それにしても、人気コンテンツのホルダーがこうした措置に出るのは非常に興味深い。「タダだから」ではなく、創造的に二次使用される場が増える事を願ってやまない。
2009 .05.27
「UTAU」という、フリーウェアのボーカルトラック作成ツールがある。これの面白い所は、素材となる声のWAVファイルを用意すれば自分でオリジナルのライブラリが作れるという点で、VocaloidともAquesToneともまた違った魅力がある。
ただ今、スタジオねこやなぎのオリジナルライブラリを作成中。引越しも重なってなかなか作業が進まなかったけど(このblogの更新も)、やっとそこそこ歌えるレベルまで持ってこられたのでちょこっと公開。
今週中にはライブラリやデモ曲なんかを公開できる予定。ちなみに、ライブラリは完成時にフリーで公開します。