2025 .01.31
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WIRED VISION:「Appleタブレット」:標的は音楽と書籍市場か
http://wiredvision.jp/news/200907/2009072821.html
先ごろより噂されている、Apple製タブレットPCに関する予測記事。
何年か前にタブレットPCが多く発売された時期があったけど、結局店舗用のツール等以外の一般ユーザーには全然浸透しなかった。そりゃそうだ。特に日本のPCメーカーは、こういう新しいおもちゃに対して「これがあれば生活がずっと楽しくなるかも!」という幻想(笑)を抱かせるのが下手だしなあ。
先に挙げた記事はあくまで予測だけど、iPod touchやiPhoneの実績やAppleの動きをみると至極真っ当なものに見える。90年代半ばのPC普及期から喧伝されながらなかなか浸透しない電子ブックも、Appleの端末や、Googleのブック検索あたりの動き次第ではガラッと変わっていくかも。
現状、ネットや携帯で販売されているコンテンツは、かつてCD・DVDや紙やROMカセットなどの物理メディアだったものがデータ化されただけの状態から抜けきってはいない。もう既に変化は始まっているが、物理メディアへの収納を考慮しないコンテンツの増加は表現の形態そのものを変えて行くだろう。
たとえば、蓄音機の登場以前には「録音」という概念が無かったから、全ての演奏はその場限りの一期一会だった。当初は単に「記録」であった録音も、技術の進化で録音物自体が生演奏とは別種の作品となる。こうしてみると、録音物を再生する行為で「生」のパフォーマンスを行うDJなどは、もう一種の倒錯した世界だ(笑)。
表現の大規模な変化は、常に媒体の革新によって導かれる。
たとえば文筆の世界では「ケータイ小説」も媒体の変化により導かれた形だが、個人的には携帯のインターフェースの未熟さと、参入障壁の低さに引きずられた「表現の劣化」でしか無いと見ている。今後、端末側の革新や作り手の熟成などにより、真に表現として価値あるケータイ小説も生まれて行くだろう(そうならなければ、ブンガク界隈がもうてんでダメって事だ)。
表現者にとっては、まだまだパイはいっぱいある。少なくとも「やり尽くされて」などは全然いない。
http://wiredvision.jp/news/200907/2009072821.html
先ごろより噂されている、Apple製タブレットPCに関する予測記事。
何年か前にタブレットPCが多く発売された時期があったけど、結局店舗用のツール等以外の一般ユーザーには全然浸透しなかった。そりゃそうだ。特に日本のPCメーカーは、こういう新しいおもちゃに対して「これがあれば生活がずっと楽しくなるかも!」という幻想(笑)を抱かせるのが下手だしなあ。
先に挙げた記事はあくまで予測だけど、iPod touchやiPhoneの実績やAppleの動きをみると至極真っ当なものに見える。90年代半ばのPC普及期から喧伝されながらなかなか浸透しない電子ブックも、Appleの端末や、Googleのブック検索あたりの動き次第ではガラッと変わっていくかも。
現状、ネットや携帯で販売されているコンテンツは、かつてCD・DVDや紙やROMカセットなどの物理メディアだったものがデータ化されただけの状態から抜けきってはいない。もう既に変化は始まっているが、物理メディアへの収納を考慮しないコンテンツの増加は表現の形態そのものを変えて行くだろう。
たとえば、蓄音機の登場以前には「録音」という概念が無かったから、全ての演奏はその場限りの一期一会だった。当初は単に「記録」であった録音も、技術の進化で録音物自体が生演奏とは別種の作品となる。こうしてみると、録音物を再生する行為で「生」のパフォーマンスを行うDJなどは、もう一種の倒錯した世界だ(笑)。
表現の大規模な変化は、常に媒体の革新によって導かれる。
たとえば文筆の世界では「ケータイ小説」も媒体の変化により導かれた形だが、個人的には携帯のインターフェースの未熟さと、参入障壁の低さに引きずられた「表現の劣化」でしか無いと見ている。今後、端末側の革新や作り手の熟成などにより、真に表現として価値あるケータイ小説も生まれて行くだろう(そうならなければ、ブンガク界隈がもうてんでダメって事だ)。
表現者にとっては、まだまだパイはいっぱいある。少なくとも「やり尽くされて」などは全然いない。
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