2024 .12.04
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2009 .08.14
酒井法子の逮捕をネタにして、初音ミクの歌唱でニコ動などにアップされていた「碧いうさぎ」の替え歌「白いクスリ」が、初音ミク販売元のクリプトン・フューチャー・メディアからの申し立てにより削除されたとのニュースを読んだ。
元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏を始め批判的な意見もあるようだが、少なくとも以下の二点において削除要求は正当であると言える。
一つに、初音ミクの「エンドユーザー使用許諾契約書」では「お客様が公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開又は配布すること。」を禁じている。音声素材の製作元が歌詞を「公序良俗に反する」と判断した事に、異論を挟む余地は全くない(だいたい、こういう替え歌は公序良俗に反しているから面白いんだから)。
もう一つは、クリプトン社の権利の範疇では無いが、楽曲などの著作物には、著作権の他に「著作者人格権」というのがあり、そこには「同一性保持権」(無断で内容を改変する事からの保護)というのが含まれる。「碧いうさぎ」のニコ動でのカバー自体はJASRACとの包括契約で認められているが、作詞者に無断で歌詞を変えるのはこの権利を侵害している事にもなる(通常は大体〝お目こぼし〟で成り立っているわけで)。
私はコトバ狩り、表現の過剰な自主規制には大きな違和感と憤りを持っているが、ライセンスされた声素材で作り、ネット上の無料サービスを間借りしての発表、という状況下において、今回の措置は文句をはさむ余地は無いと考える。
ひろゆき氏は、blogの中でこう述べている。
>クリプトンさんが気に入らないものは、
>「権利侵害」の名の下になんでも削除出来ちゃうってのは、
>JASRACよりも性質が悪い気がするんですけど、
>どうなんでしょうかね。。。
性質が悪いもなにも、初音ミクは元々そういう許諾の下にライセンスされているわけだから…。昔のようにアングラでひっそり流通なら苦笑いで済んだだろうが、動画サイトでおびただしい人の目に触れるような状況でああいった措置に出るのは正当な事だろう。こんな幼稚な発言をするとは、何か含みがあるのかな…と邪推してしまう程なのだが。
たとえば、うちで作っているUTAU用音源のかがみうさぎ。例えば、自分の思想信条と異なる歌詞を他人が歌わせても「仕方ない」と思い最大限認める方針だが、もはやその範疇でも無い程に酷いと自分の「常識」で判断したものに対しては、素材の使用中止を求められる権利をライセンス中に入れてある。例えば「天皇制批判」の歌詞だったら言論の自由の範疇として黙認できる場合もあると思うが、単に天皇陛下を罵倒したようなものに関しては絶対に認める事が出来ないだろう。
道具や素材というものは、リリースしてしまったらどうしてもコントロールしきれるものでは無いが、声と言葉のセットというのは「言霊」という語もある程に人類にとって特別な存在。UTAUやVOCALOIDが発展して行く中で、きっと様々な考察や議論が重ねられて行く事だろう。
元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏を始め批判的な意見もあるようだが、少なくとも以下の二点において削除要求は正当であると言える。
一つに、初音ミクの「エンドユーザー使用許諾契約書」では「お客様が公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開又は配布すること。」を禁じている。音声素材の製作元が歌詞を「公序良俗に反する」と判断した事に、異論を挟む余地は全くない(だいたい、こういう替え歌は公序良俗に反しているから面白いんだから)。
もう一つは、クリプトン社の権利の範疇では無いが、楽曲などの著作物には、著作権の他に「著作者人格権」というのがあり、そこには「同一性保持権」(無断で内容を改変する事からの保護)というのが含まれる。「碧いうさぎ」のニコ動でのカバー自体はJASRACとの包括契約で認められているが、作詞者に無断で歌詞を変えるのはこの権利を侵害している事にもなる(通常は大体〝お目こぼし〟で成り立っているわけで)。
私はコトバ狩り、表現の過剰な自主規制には大きな違和感と憤りを持っているが、ライセンスされた声素材で作り、ネット上の無料サービスを間借りしての発表、という状況下において、今回の措置は文句をはさむ余地は無いと考える。
ひろゆき氏は、blogの中でこう述べている。
>クリプトンさんが気に入らないものは、
>「権利侵害」の名の下になんでも削除出来ちゃうってのは、
>JASRACよりも性質が悪い気がするんですけど、
>どうなんでしょうかね。。。
性質が悪いもなにも、初音ミクは元々そういう許諾の下にライセンスされているわけだから…。昔のようにアングラでひっそり流通なら苦笑いで済んだだろうが、動画サイトでおびただしい人の目に触れるような状況でああいった措置に出るのは正当な事だろう。こんな幼稚な発言をするとは、何か含みがあるのかな…と邪推してしまう程なのだが。
たとえば、うちで作っているUTAU用音源のかがみうさぎ。例えば、自分の思想信条と異なる歌詞を他人が歌わせても「仕方ない」と思い最大限認める方針だが、もはやその範疇でも無い程に酷いと自分の「常識」で判断したものに対しては、素材の使用中止を求められる権利をライセンス中に入れてある。例えば「天皇制批判」の歌詞だったら言論の自由の範疇として黙認できる場合もあると思うが、単に天皇陛下を罵倒したようなものに関しては絶対に認める事が出来ないだろう。
道具や素材というものは、リリースしてしまったらどうしてもコントロールしきれるものでは無いが、声と言葉のセットというのは「言霊」という語もある程に人類にとって特別な存在。UTAUやVOCALOIDが発展して行く中で、きっと様々な考察や議論が重ねられて行く事だろう。
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