2024 .11.21
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2009 .06.18
UTAUを始めとして、「ソフトウェアで音楽を作る」という行為はすっかり当たり前のものとして定着した。しかし、ほんの十数年前は、シンセなどの音源は全てハードウェアでやるのが当たり前だった。そんな頃、まさに「時代が変わる」事を予感させたのが、現在ReasonをリリースしているPropellerhead社の「Rebirth RB-338」というソフトだった。
RB-338は、往年のRoland製ベース用シンセTB-303と、リズムマシンのTR-808、TR-909(Ver2から)をシミュレートしたソフト。特に衝撃だったのが、TB-303の「本物そっくりさ加減」だった。
TB-303は登場した当時、「まともなベースの音」がさっぱり出なかったせいで、かなりの不人気機種だった。それが1994~6年頃、その特異なサウンドに目を付けたドイツのHardfloor、日本の電気Grooveといったテクノアーティストに「発掘」され、中古価格の異常な高騰を伴うリバイバルブームを巻き起こしていた。それを受けて、303サウンドの再現を狙ったシンセが各社から発売されたが(私もNovationのBassStationを購入した。余談だが、BassStationも後にソフトになっている)どれも「再現」というレベルには至っていなかった(それぞれのシンセに別方面の魅力はあったが)。
そんな中、303をシミュレートしたというソフトの情報を耳にはさみ、それがRebirth RB-338だった。当時使い始めたばかりの激重のインターネットで一晩かけてダウンロードし(その頃は、夜だけ特定の電話番号がつなぎ放題となる「テレホーダイ」サービスでネットにつなぐのが一般的だった)、起きて朝一で試してみた。
いやあ、「まだ夢をみてるのか?」と思った。
スピーカーから流れてきたのは、まるでCDで聴いているようなTB-303のサウンド。数々のハードが実現できなかったサウンドを、ソフトが一番「そっくり」に紡ぎ出してしまったのだ。あくまで「こんなのもあるよ」的な存在であったソフトシンセが、一気に「最も有用なツールの一つ」へと昇格した瞬間だった。
その後、Steinbergの「VSTi」規格の登場でソフトシンセの大波が一気に押し寄せるのだが、それはまた機会をみながら少しずつ。
話は戻り、そんな時代転換の象徴のようなソフトRebirth RB-338だが、なんと現在はフリーで公開されている。登場から十数年を経た今でも十分に使えるソフトなので、ご興味のある方は是非お試しを。
もしリクエストがあれば、追って使い方の概要などもアップします。
RB-338は、往年のRoland製ベース用シンセTB-303と、リズムマシンのTR-808、TR-909(Ver2から)をシミュレートしたソフト。特に衝撃だったのが、TB-303の「本物そっくりさ加減」だった。
TB-303は登場した当時、「まともなベースの音」がさっぱり出なかったせいで、かなりの不人気機種だった。それが1994~6年頃、その特異なサウンドに目を付けたドイツのHardfloor、日本の電気Grooveといったテクノアーティストに「発掘」され、中古価格の異常な高騰を伴うリバイバルブームを巻き起こしていた。それを受けて、303サウンドの再現を狙ったシンセが各社から発売されたが(私もNovationのBassStationを購入した。余談だが、BassStationも後にソフトになっている)どれも「再現」というレベルには至っていなかった(それぞれのシンセに別方面の魅力はあったが)。
そんな中、303をシミュレートしたというソフトの情報を耳にはさみ、それがRebirth RB-338だった。当時使い始めたばかりの激重のインターネットで一晩かけてダウンロードし(その頃は、夜だけ特定の電話番号がつなぎ放題となる「テレホーダイ」サービスでネットにつなぐのが一般的だった)、起きて朝一で試してみた。
いやあ、「まだ夢をみてるのか?」と思った。
スピーカーから流れてきたのは、まるでCDで聴いているようなTB-303のサウンド。数々のハードが実現できなかったサウンドを、ソフトが一番「そっくり」に紡ぎ出してしまったのだ。あくまで「こんなのもあるよ」的な存在であったソフトシンセが、一気に「最も有用なツールの一つ」へと昇格した瞬間だった。
その後、Steinbergの「VSTi」規格の登場でソフトシンセの大波が一気に押し寄せるのだが、それはまた機会をみながら少しずつ。
話は戻り、そんな時代転換の象徴のようなソフトRebirth RB-338だが、なんと現在はフリーで公開されている。登場から十数年を経た今でも十分に使えるソフトなので、ご興味のある方は是非お試しを。
もしリクエストがあれば、追って使い方の概要などもアップします。
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