2024 .11.21
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2010 .03.03
昨日の第一報から、ここでもblogでもクラウドクラウド騒いでいる私だが、有望な技術なだけに、逆に「ショボン…」な展開になる事が危惧される要素を潰して行くのも有意義だと思うので、今日は現時点での情報だけを元にクラウドVSTの悪口を言ってみる。
●悪口その1 ネットが無い所では使えない
これはかなりの大前提。個人宅は問題ないとして、イレギュラーな場所で作業を行う場合など、たとえモバイルのカード等を持っていても、地下だったり、携帯のジャマーが設置してあったり、電波の届かない地域だったりすると使えないという事になる。
しかし、まずリアルタイムでの使用の場合、どのみちモバイルでは帯域的にきついので、ローカルに読み込んで使うLocal Processing前提になるだろう。そのそうな場合を考えて、是非「認証を一度ネットで済ませれば、そこから1日は使用可能」みたいな方式も可能にしておくべきだ。
今は、DAW本体や高価なプラグインではUSB接続のドングルを使う事が多いが、出張作業ではこれが本当に心臓に悪い。紛失(ほぼ一発パーで買い直し)、破損(メーカー修理送り)という事態になったら、それ自体の損害よりも「作業出来ない」事の方がシャレにならない。それよりは、ネットで認証という形になった方が個人的には余程嬉しい。
●悪口その2 レイテンシーが(デモ時で)2秒以上発生する。
これを聞いたとき、むしろ2秒のレイテンシーで処理できている事の方にちょっとびっくりしたが、確かにシンセは2秒もレイテンシーがあったらちょっと使いにくい。そうした場合は、やはりLocal Processingで使えば大丈夫だ。CPUの節約にはならないけど、めったにやらない曲調のために必要だった楽器音などを「その時だけ」使える利便性の方が大きい。
エフェクトに関しては、今のCPU能力を考えると、サーバに処理を分散させたい位の負荷がかかるものは少ない。一番考えられるのは、現実の空間や機器などの残響のデータを取り込んでシミュレーションする「コンボリューションリバーブ」(これがまたバカみたいにパワーを食う)だけど、ミックスでこういうのを使う段階だったら、2秒位レイテンシーがあっても結構我慢できそうな気がする。
これらを考え、サーバでの処理とローカルでの処理をフレキシブルに組み合わせられるような仕組みを是非実現してもらいたい。元々が結構大胆な仕組みなんだから、システムの仕様前提で制限をかけて行くと、誰も使わずに進化する前に消えてしまうという事態にもなりかねない。
●悪口その3 お気に入りのソフトが、配信側の都合で消える事がありそう
これは確かに心配だが、現在既に多くのソフトはインストール時にネット経由での認証が必要で、メーカーが消えたりしたら(手元にインストールCDがあっても)使えなくなる恐れは大きい。これはもっと(ソフトという形態自体の)根源的な問題だ。
逆に、店頭のパッケージ販売や個別のダウンロード販売より(参加のための料金が法外でなければ)コストは圧縮できるはずなので、零細メーカーは経営悪化のリスクが減る事の方が多いだろう。また、管理側でいつでもソフトを操作できるという事は、アップデータ等を使わなくともいつでも最新版のバイナリが使えるというメリットもある。
こうして考えると、システムの構造に含まれる懸念は、利便性やメリットでカバーできる範囲と考えられる。あとは、より肯定的な要素を増強して行くのみ。次回は「こうなったら良いなあ」という細部のアイデアというか願望というかを書き連ねてみようと思う。
●悪口その1 ネットが無い所では使えない
これはかなりの大前提。個人宅は問題ないとして、イレギュラーな場所で作業を行う場合など、たとえモバイルのカード等を持っていても、地下だったり、携帯のジャマーが設置してあったり、電波の届かない地域だったりすると使えないという事になる。
しかし、まずリアルタイムでの使用の場合、どのみちモバイルでは帯域的にきついので、ローカルに読み込んで使うLocal Processing前提になるだろう。そのそうな場合を考えて、是非「認証を一度ネットで済ませれば、そこから1日は使用可能」みたいな方式も可能にしておくべきだ。
今は、DAW本体や高価なプラグインではUSB接続のドングルを使う事が多いが、出張作業ではこれが本当に心臓に悪い。紛失(ほぼ一発パーで買い直し)、破損(メーカー修理送り)という事態になったら、それ自体の損害よりも「作業出来ない」事の方がシャレにならない。それよりは、ネットで認証という形になった方が個人的には余程嬉しい。
●悪口その2 レイテンシーが(デモ時で)2秒以上発生する。
これを聞いたとき、むしろ2秒のレイテンシーで処理できている事の方にちょっとびっくりしたが、確かにシンセは2秒もレイテンシーがあったらちょっと使いにくい。そうした場合は、やはりLocal Processingで使えば大丈夫だ。CPUの節約にはならないけど、めったにやらない曲調のために必要だった楽器音などを「その時だけ」使える利便性の方が大きい。
エフェクトに関しては、今のCPU能力を考えると、サーバに処理を分散させたい位の負荷がかかるものは少ない。一番考えられるのは、現実の空間や機器などの残響のデータを取り込んでシミュレーションする「コンボリューションリバーブ」(これがまたバカみたいにパワーを食う)だけど、ミックスでこういうのを使う段階だったら、2秒位レイテンシーがあっても結構我慢できそうな気がする。
これらを考え、サーバでの処理とローカルでの処理をフレキシブルに組み合わせられるような仕組みを是非実現してもらいたい。元々が結構大胆な仕組みなんだから、システムの仕様前提で制限をかけて行くと、誰も使わずに進化する前に消えてしまうという事態にもなりかねない。
●悪口その3 お気に入りのソフトが、配信側の都合で消える事がありそう
これは確かに心配だが、現在既に多くのソフトはインストール時にネット経由での認証が必要で、メーカーが消えたりしたら(手元にインストールCDがあっても)使えなくなる恐れは大きい。これはもっと(ソフトという形態自体の)根源的な問題だ。
逆に、店頭のパッケージ販売や個別のダウンロード販売より(参加のための料金が法外でなければ)コストは圧縮できるはずなので、零細メーカーは経営悪化のリスクが減る事の方が多いだろう。また、管理側でいつでもソフトを操作できるという事は、アップデータ等を使わなくともいつでも最新版のバイナリが使えるというメリットもある。
こうして考えると、システムの構造に含まれる懸念は、利便性やメリットでカバーできる範囲と考えられる。あとは、より肯定的な要素を増強して行くのみ。次回は「こうなったら良いなあ」という細部のアイデアというか願望というかを書き連ねてみようと思う。
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